~ エンゲージメント向上の重要性 ~

現在、人手不足が深刻化する中、採用だけでなく「モチベーションの向上」「定着率向上」などが経営課題として浮上しています。その根本要因のひとつが「エンゲージメント」の低下です。

従業員エンゲージメントとは、従業員自らの意思で「この組織で働きたい」「組織の成功に貢献したい」と主体的に感じている状態を指し、定着率やパフォーマンスの向上と強く相関するとされています。単なる「会社満足」とは大きく意味合いが異なります。

<エンゲージメントが低い場合の主なリスク>

離職率の上昇
プレゼンティーイズム(出勤していても生産性が低い状態)の増加
顧客対応の品質低下、クレームの増加
組織変革への抵抗・イノベーションの停滞
チームの士気低下 → 雰囲気の悪化
管理職の疲弊・メンタル不調の連鎖

<エンゲージメントが高い場合の主な効果>

離職率の低下
顧客満足度・ロイヤルティの上昇
チームの相互支援・創造性・主体性の向上
管理職の負荷軽減/心理的資本の増強
業績向上

また、Gallup社の調査では、エンゲージメントの高い企業は以下の傾向にあることが報告されています。

エンゲージメントが高い企業の傾向

このように、エンゲージメントは組織の“見えない推進力”とも言えます。

特に少数精鋭で業務を回す中小企業では、一人ひとりのエンゲージメントが組織成果に与える影響が相対的に大きく、その把握と向上は経営上の優先課題といえます。そのためにも、

「構造的な可視化」と「継続的なモニタリング」を通じて
「エンゲージメントを的確に把握・改善していくことは非常に重要です。

~ 当社サービスの特徴 ~

 仕事と組織のエンゲージメント要素を構造的に可視化したエンゲージメント総合診断

 ●「仕事への熱意・没頭・活力」を表す「ワークエンゲージメント」と「会社への愛着・貢献意欲・働きがい」を表す「組織へのエンゲージメント」に必要な要素(調査項目)を、従業員の意識・行動に影響を及ぼす組織内要因の特性ごとに、調査領域として分類し、その特性ごとにエンゲージメント水準を把握します。

調査領域 分析対象
1.ワークエンゲージメント 仕事の意義・成長機会・能力発揮
2.仕事適正・パフォーマンス 仕事の適性・負担感・パフォーマンス発揮度
3.ソーシャルキャピタル(職場の一体感) 職場の人間関係・チームの結束力・相互信頼・活気
4.上司のリーダーシップ・マネジメント 上司の支援・方向性提示・フィードバック
5.職場環境 職場(組織)ルール・業務プロセスの明確性
6.人事評価・キャリア開発 評価制度の透明性・公平性・納得感および成長支援
7.処遇(給与・異動・昇進・昇格) 給与・賞与、配置、昇進など待遇面での納得感
8.労働環境・ワークライフバランス 労働時間・働きやすさ・私生活との両立
9.会社経営・ビジョン 経営理念・経営方針・組織の方向性・将来性への共感

 <従業員満足度調査(ES調査)との違い>
  満足度調査は、制度や環境に対する“現状評価”を把握するには有効ですが、「満足している=貢献意欲が高い」わけではありません。実際には、満足していても”主体的に”貢献しない従業員は存在します。
  一方、当社のエンゲージメント総合診断では、従業員の「組織への貢献意欲」「仕事への没頭」「職場との感情的つながり」など、 組織成果(業績向上・離職防止・チーム活性化)と直結する「見えにくい推進力」を総合的に可視化します。

 テーマ特化型分析に対応

 ①組織生産性 心理要因分析
  ●心理的安全性、信頼関係など、組織・チームの生産性に直接影響を及ぼす心理的要因を特定します。
  ●心理的要因を特定し改善することで、組織内の生産性を最大化を目指します。
 ②モチベーションレベル測定
  ●モチベーションを「生活・安全(Lv1)、評価・承認(Lv2)、自律・成長(Lv3)」の3つのレベルに分類し、「どのタイプ(レベル)の動機が強く働いているか」「従業員と組織が目指すモチベーションの源泉に認識ギャップはあるか」などを可視化する分析です。
  ●エンゲージメント総合診断が組織全体の構造的課題を俯瞰するのに対し、本調査は、従業員個人のモチベーション要因に着目した深掘り型の分析です。

 様々な観点での分析結果を統合し、改善・維持項目を特定

 ●様々な観点での分析結果を、単なる”横並び”でご提供するのでなく各観点での分析結果をさらに統合分析し、優先度の高い項目を改善・維持項目として特定します。以下のような分析ロジックにより、改善項目などの選定根拠も明確になります。
エンゲージメント調査の一貫性のある分析ロジック
 ●上図は、当社全分析サービスの共通の分析ロジックです。また、上図以外の報告書(主要報告書および参考・詳細資料)については、以下よりお問い合わせください。

お電話でのご相談はこちら
050-3154-1038
受付時間 平日10:00 – 19:00

~  主な分析内容  ~

「会社・経営層の目標値(基準値)」と「従業員」との認識ギャップを把握

 ●当社では「理念、組織体制、風土が企業ごとに様々であれば、目標値も様々である」ことを踏まえ、基準値として業界平均は使用せず、事前に会社・経営層向けに従業員と同一項目のアンケートをとり、その集計結果を会社・経営層の目標値(基準値)として設定します。
 ●設定した基準値と実際の調査結果を比較し、会社・経営層と従業員の認識のギャップ(基準値差異)を把握します。
会社・経営層と従業員の認識のギャップの把握

 調査領域・領域内項目の分析傾向を視覚的に俯瞰

 ●どの調査領域が高評価か(低評価か)、その要因となる領域内項目は何かを確認します。
 ●最大過去3年間の結果との比較により、その増減原因を検討します。
調査領域・領域内項目の傾向の視覚的に全体俯瞰

 ※評価尺度や前回増減ポイントの実際の判定基準値は、説明資料に記載しています。説明資料は、問い合わせフォームよりご依頼ください。

 各調査項目の結果値の要因・内訳を確認

 ●前述「調査領域別傾向・調査結果推移」の結果値を、良否ランキング形式で出力しています。
 ●調査項目ごとに当該結果値の要因・内訳を、各部門ならびに職種、性別、年齢区分などの従業員属性別に確認します。
各調査項目の結果値の要因・内訳

 優先度の高い改善・維持項目と取組主体を明確化

 ●様々な観点での分析結果を統合し、改善・維持の優先度が高い項目を出力しています(※)。
 ●前述「③各調査項目の結果値の要因」を加味し、改善・維持活動の取り組み主体も併せて出力しています。
改善・維持項目一覧
 ●上図中「改善の方向性」「(参考)維持のヒント」に記載された施策テーマの詳細を、改善のヒント集としてご提示しています。
 ●改善のヒント集は、その名のとおり「改善・維持のきっかけ・ヒント」としてご活用いただけます。
改善のヒント集

 ※分析結果の統合や改善・維持項目の選定基準は、説明資料に記載しています。説明資料は、問い合わせフォームよりご依頼ください。

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受付時間 平日10:00 – 19:00

 組織生産性 心理要因分析

 ▼組織生産性 心理要因分析とは
  ●「組織生産性 心理要因分析」とは、組織・チームの生産性に直接影響を及ぼす心理的要因を特定する分析です。
    <心理的要因の欠如によるリスクと損失について

      組織の生産性に影響を及ぼす「心理的要因」が欠如すると、次のようなリスクを伴います。
       ①プレゼンティーズム(出勤していても生産性が落ちている状態)の増加(東京大学・川上憲人教授)
        ・生産性損失は、年間で従業員1人あたり数十万円~数百万円相当との試算
       ②エンゲージメント低下による退職・離職リスクの増加(Gallup社の調査2023, 日本版)
        ・「心理的安全性がない」職場では、エンゲージメントが顕著に低くなる傾向
        ・エンゲージメントが低い社員の離職率は、高い社員の2.5倍以上

  ●心理的要因を特定し改善することで、組織内の生産性を最大化を目指します。
 ▼調査領域

調査領域 分析観点
1.心理的安全性 安心して発言・提案・相談できると感じているか
2.信頼関係 上司・同僚との間に信頼があり、協力的な関係性が築かれているか
3.目標の明確さ 会社、部署、個人の目標が明示され、共感・納得しているか
4.働き意義と仕事の一致 仕事が適正で、仕事の重要感、仕事を通じた成長感があるか
5.仕事の達成感 仕事への貢献・有能性を実感しているか

組織生産性心理要因分析 領域別傾向

   5つの要因の中でも、「心理的安全性」が最も重要とされています。Google社の研究(プロジェクトアリストテレス)においても、「チーム活動で高いパフォーマンスを発揮する最重要因子は心理的安全性」と結論づけています。
 ▼調査項目数
  ●標準的な調査項目数(質問項目数)は、厳選した20項目程度ですので、回答者への負荷・手間も少なく調査できます。

 モチベーションレベル測定

 ▼モチベーションレベル測定とは
  ●モチベーションレベル測定とは、モチベーションを、

モチベーションレベル 概 要
Lv1:生活・安全に関するモチベーション 雇用の安定や収入の確保といった、安心して生活するための基盤に関わる動機づけ
Lv2:評価・承認に関するモチベーション 評価や報酬、昇進など、外部からのインセンティブによって行動を促す動機づけ
Lv3:自律・成長に関するモチベーション 自らの意思で取り組む意味や目的を重視し、成長・自律・貢献への欲求に基づく内発的な動機づけ

   の3つのレベルに分類し、
どのタイプ(レベル)の動機が強く働いているか
そのバランスや偏りはどうか
従業員と組織が目指すモチベーションの源泉に認識ギャップはあるか
 などを可視化する分析です。
   ※本測定は、米国の著述家ダニエル・ピンク氏が提唱した「モチベーション3.0」の理論に基づいています。

 ▼当社エンゲージメント総合診断や一般的な従業員満足度調査(ES調査)との違い
  ●当社エンゲージメント総合診断や一般的なES調査が、組織全体の構造的課題を俯瞰するのに対し、本調査は、従業員個人のモチベーション要因に着目した深掘り型の分析です。
 ▼モチベーションタイプごとの傾向把握
  ●上記3つのレベルでどのタイプの動機が強く働いているか、各レベルを細分化した調査領域、領域内項目より、その要因を確認します。
モチベーションレベル別傾向

~  その他サービス  ~

 ●当社では、以下のようなサービスもご提供しています。詳細は説明資料に記載しています。説明資料については、問い合わせフォームよりご依頼ください。


その他サービス 概 要
テーマ特化型○○診断 for お客様
(○○にはリーダーシップ・仕事観など)
・「上司リーダーシップ・マネジメント調査」「仕事観調査」「承認感調査」など、お客様の様々なご要望に個別対応する調査です。
・調査項目はお客様ごとに設定します。
フィードバックセッション ・分析結果の説明を受けたいお客様を対象に、オンラインにて分析結果のご説明および意見交換を、当社にて作成した分析結果の要約資料を元に実施します。
スポット相談型サポート ・調査結果に基づき、必要に応じて専門的なサポートを受けたいお客様向けのサービスです。
(メールまたはリモートミーティングにて実施)


 ※エンゲージメント総合診断は、従業員満足度調査に変更可能です。
 ※分析結果に基づいた改善策実行支援については、別途ご相談ください。

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